
医学部 教授 野間口 雅子(のまぐち まさこ)
目に见えないウイルスの胁威に翻弄されたコロナ祸。この出来事をきっかけに、ウイルスに関心をもった人も多いのではないでしょうか。
ウイルスは最小の生命体。しかしウイルス単体では生きていくことはできません。
「ウイルスが生存し続けるためには、生きた细胞が必要」という野间口先生。
「细胞なら何でもいいわけではなくて、种特异性があり、贬滨痴ウイルスなら人にだけ感染して病気を発症します。ウイルスの生存能力はその高い変异性や适応力で决まっているので、ウイルスがどのように変异するのか、どのように适応しているかについて兴味を持っています」。


実験ウィルス学や计算科学を用いてウィルスを研究することで、
ウイルスの感染症の制御やウイルスの适応予测手法の确立に繋がるという説明のイラスト
ウイルスの生态を调べ、知见を积み重ねることで、ウイルスの変异を予测することを目标に研究を进めています。主な研究対象はヒトの病原性ウイルス(贬滨痴-1や厂础搁厂-颁辞痴-2)ですが、今后はデングウイルスなどにも対象を広げていく予定だそう。
ウイルスはそれぞれ固有の形状で、その構造は「めちゃくちゃキレイ」という野間口先生。この構造が壊れると感染力もなくなり、スパイク(ウイルスの表面にあるタンパク質)にウイルスにとって都合の悪いア ミノ酸が1個入るだけで、死んでしまうのだとか。
こうしたウイルスの构造配列に着目し、计算科学の研究者と共同で「ウイルスが変异できない急所を探すプロジェクト」に取り组んでいます。
コンピュータ上での构造解析を行うイン?シリコ构造解析という手法で、ウイルスに変异が発生した际、构造がどう変わったか、どのような机能の変化がおこったかをデータ化し、より详细にわかるようになったといいます。
「この研究を10 年くらいやっていますが、うまく回りだしたのはここ2、3年。計算科学と組み合わせることで、実験ウイルス学だけでは見つからなかったことが見出せるようになりました」。
新しいアプローチがウイルス感染症の予防、治疗、対処の向上へとつながることが期待されます。

ウイルス学に興味のある人におすすめの映画 『コンテイジョン』。致死率の高いウイルスによ りパニックに陥る世界を描いたスリラー。

「ウイルス学は瞬発力より、コツコツちゃんと続けて持続的にやれることが大事」という野间口先生。
ウイルス学に兴味をもつ海外からの留学生も増えているそう。
新入生へ「漫然と过ごすんじゃなくて、何かに兴味関心を持って取り组み、
『これを1年顽张った』、『大学生活で良い経験を积んだ』と思えるような时间を过ごしてほしい」というメッセージをいただきました。




