令和7年度 若手研究者学長表彰 研究成果報告
报告者
大学院医歯薬学研究部薬理学分野 准教授 船本雅文
徳岛大学大学院医歯薬学研究部 薬理学分野(池田康将教授)に所属。遺伝子の「スイッチ」を制御する仕組み(エピジェネティクス)に着目し、心不全の原因解明と新しい治療法の開発に取り組んでいます。近年は、免疫細胞の鉄ストレスが心臓の老化を引き起こすという独自の発見をもとに、心臓の「老化時計」の確立を目指しています。
Nature Communications誌、Hypertension誌、Phytomedicine誌など多数の国際学術誌に論文を発表し、査読付き原著論文50報以上。
研究概要
心不全は心臓の力が弱まり、全身に血液をうまく届けられなくなる病気です。高齢化とともに患者数が増えていますが、根本的な治疗法はまだ十分ではありません。本研究では、遗伝子の働きを切り替える「スイッチ」の仕组みに注目し、心不全の新しい治疗法づくりに取り组んでいます。
これまでに、主に3つの成果を得ました。
(1)心不全の「段阶」によって、异常の起き方が违うことを発见
心臓が大きくなり始める初期と、心不全が进んだ段阶では、遗伝子スイッチの壊れ方が异なることを明らかにしました。进行度に合わせた治疗の手がかりになります。
(2)心臓を硬くする原因を突き止め、それを抑える方法を提示
心不全が悪化すると心臓が硬くなりますが、その原因となる物质を世界で初めて特定しました。この物质の働きを薬で抑えると、心臓の硬化や机能低下が和らぐことも确认しています。
(3)身近な食品成分や汉方薬で心臓を守る可能性を発见
ウコンや柑橘类に含まれる天然成分、汉方薬などが心臓を守る効果を持つことを见出し、临床试験でもその有効性を确认しました。
今后の展望(研究者からのコメント)
心臓の「老化度」を测定する指标(エピジェネティック时计)の开発に取り组み、心不全の早期発见?予防を目指します。また、抗がん剤による心臓ダメージの予防法开発にも着手しており、がんと心臓病の両方に向き合う「肿疡循环器学」の研究を推进しています。
その他参考となる事项
【受賞歴】第41回学術奨励賞, 日本薬理学会
学会賞等 計24件受賞
【外部資金獲得状況】AMED 「統合医療」に係る医療の質向上?科学的根拠収集研究事業
競争的資金獲得:計16件
