地域づくりのプロセスが一目で分かる『地域づくりのフェーズと人的支援』

地域がどうなりたいかブレずに考え続ける
2019年秋号の「魅力ある授业」で绍介した「先よみワークショップ」(@香川県まんのう町)。现在と10年后の集落の构成人数や年齢层を把握するため、住宅地図にシールを贴って色分けして、地域の人たちと学生が共に地域课外とこれからのまちづくりについて考えました。
その手法はとても分かりやすく、和気あいあいとした雰囲気も楽しそうで、今后各地に広がるのでは???と期待していたのですが、コロナ祸で事态は一変。以来、対面でのワークショップはすべて中止となってしまいました。
そんな中、田口先生が注力しているのが地域おこし协力队の制度设计の见直しや、地方创生に関する様々な施策を理论的に体系化する作业。国への提言も积极的に行っています。
「现在よく耳にする地方创生は、人口至上主义みたいなところがあって、数字ばかりを追いかけているところがあります。関係人口(移住はせずに地域と交流し、町のために活动する人)を増やし、にぎわいを取り戻そうという&濒诲辩耻辞;にぎわい至上主义&谤诲辩耻辞;を掲げる人もいて、いわばメディア先导型地域づくりみたいなところがあるのですが、教育现场がやるべきことは本质をちゃんと见ること。
地域がにぎわうことよりも、そこで暮らす人たちの安心、安全がちゃんと确保されていることの方がよっぽど重要です。地域がどうなりたいか、どうしたいのかをブレずに考えることが大事だと思っています」。
立ち位置を把握し、やるべきことを整理する
とはいえ人口减少を止めることは出来ないし、自分たちが暮らす地域がどのような状态なのか、何をすればいいのか、地方创生における&濒诲辩耻辞;立ち位置&谤诲辩耻辞;を把握するのは简単ではありません。
そこで登场するのが、こちら!「地域づくりのフェーズと人的支援」の図をご覧ください。それぞれの段阶において、行政の役割や必要な支援、求められる人材が记されているので、これに当てはめて考えると、自ずとやるべきことが整理され、地域づくりのプロセスを一目で理解できます。
「去年の11月ぐらい作ったものですけど、こうした図は今までなかったんですよ。これをベースにあちこちで行政の人たちに働きかけています。まちづくりは谁かに任せて终わりではなく、『行政の役割もしっかりありますよ』と话して、フェーズごとの取り组みを见ながら、制度のバグを直しています」。
以前のように学生も関わる机会があるか寻ねると、「初期の段阶だと、コミュニケーションや笑颜、感动などが地域づくりのやる気アップに繋がるので、このあたりは学生がフィットすると思います。仕组みづくり、体系づくりになると学生が活跃するというより、そこに行って学ぶ侧になるでしょうね」という田口先生。フェーズによってマッチングする人材をどうコーディネートするかも、地域づくりの键となっているようです。


地域おこしコーディネートゲーム 4セット入り12,000円(税别)。
详しくは『合同会社暮らしと自治と创造』のホームページをご覧ください。
ゲームを楽しみながら様々な状况に対応できる思考を训练する
地域づくりはプロを连れてくれば解决する问题ではなく、あくまで自治が重要。そのためにも课题を自覚できるような人材育成、教育、各种研修をどうするかといった取り组みも大切です。高齢化、过疎化が进行していると分かっていても、その地域に住む人全员が问题意识を持っているとは限りません。无関心な人たちをどう巻き込んでいくかも、难しいところ。
そこで一役买うのが『地域おこしコーディネートゲーム』です。ゲームを通して地域おこしのプロセスを学べるよう作られていて、4?8名くらいのチームに分かれて行います。
人口や高齢者の割合など、地域おこしをする架空の集落の状态はひいたカードによって决まります。课题カード、地域资源カード、内部人材カードには「獣害対策が必要」、「民宿がある」といった田舎あるあるが満载。これらをもとに具体的に地方创生のイメージを话し合い、地域づくりのプランを构筑していきます。
「课题カードはその里侧にどういう问题があるかを推测するのがポイント。顕在化している课题の水面下には大きな氷山があるので、ブレストしながらその氷山が何かを探っていきます。
地域に入って解决に向けて动き始める际のキーパーソンとなるのが内部人材カードに书かれている人たち。だいたい地元リーダーとか区长さんなんですけど、この人たちのやる気を引き出し、いかに解决に向かって动いていけるかというプロセスも考えます。
ゲームではあるんですが、结构リアルな话ができるので、いろんなパターンで思考トレーニングをしていくと、様々な状况にも対応できるようになると思います」。
このゲームに関心を持った福岛県庁の职员の方々に向け、オンラインでの研修を行ったそう。闯滨颁础(国际协力机构)の研修でも使えないかという话も出ていて、今后地域づくりを考える际のマストアイテムになるかも!?

地域コーディネートゲームはオンラインでも実施可能。コロナ祸では学部の専门科目などでも
オンラインを取り入れて地域づくりへの学びを深めています。
田口 太郎(たぐち たろう)のプロフィール

大学院社会産業理工学研究部 社会総合科学域 准教授

