最先端研究探訪(とくtalk168号 平成29年7月号より)

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当たり前のことを当たり前にしておかない~研究は永远の好奇心~

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言语障害の深层を探る

私たちの周りには、それがどのようなプロセスでそのようになるのか、考えてみればわからないことがたくさんあります。ただ、それらの事象は当たり前すぎて、あえて「なぜ?」と思わないし、知らなくても困らないかもしれません。

例えば、赤ちゃんがどのようにしてことばを覚えるのか、と考えたことがありますか。そんなこと知らなくても胜手に覚えますからね。しかし吃音や失语症など、日常生活の障害となることがあれば、その原因を探り、治疗法や薬の开発などをしていく必要があります。

佐藤先生は、私たちがどのようにして音やことばなどを脳の中で処理し、情报として知覚?认知しているのかといった、闻こえ?ことばの问题について研究しています。また、吃音に関する研究にも取り组んでいますが、吃音に関する基础的研究を実施している研究者は日本では少ないそうです。

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脳机能计测を用いた言语?吃音研究

写真で赤ちゃんが头に着けているのは「近赤外分光法(狈滨搁厂)」と呼ばれる脳机能计测装置の乳児测定用の端子です。この近赤外分光法は、近赤外光を使って脳の血液に含まれるヘモグロビンの変化量を算出することで、头皮の上から脳机能を测定するこができ、言语机能やてんかんなどの诊断に补助的に使われています。また、この装置は乳幼児の脳反応を比较的容易に测定でき、この装置を用いた研究により赤ちゃんがどのようにしてことばを覚えていくのか、といった発达も徐々にわかってきています。佐藤先生は、乳幼児における脳での言语処理机构や言语発达过程を调べるとともに、吃音者や吃音を有するお子さんの言语処理も调べています。

このように、言语発达や言语障害に関する未知の部分が少しずつ明らかになることで、基础研究が临床や製薬の场にフィードバックされていくことが期待されます。

脳机能测定の进展により、これまで目に见えにくかった脳反応もデータとして见えるようにし、より具体的な治疗法を开発していこうという流れがやっと活発になってきたように思います。

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(図)
行动反応?心理テストも必要

逆に、心理テストなどで使われる方法も、ツールとしてはデータ収集の有効な手段の一つです。

「ストループ検査」(図)もそのひとつ。ここでは佐藤先生が使っている「新ストループ検査滨滨」(着者?箱田裕司、渡辺めぐみ)のほんの一部を绍介します。これは注意力の个人差、注意力の生涯発达的変化、言语能力の発达などの研究に用いられるものです。

例えば「赤」のインクで书かれた「みどり」の文字を読みなさい、というように、インクの色と文字で书かれた色の意味が食い违う场合の反応时间や误りの倾向を分析します。

このようなテストによる行动反応をみることで、注意の机能や余计な情报を抑制する机能を调べることが可能となり、これらの机能と言语発达や障害との関连性を见出そうと试みています。

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治癒へ向かう基础研究の最先端

佐藤先生が特に取り组んでいる、言叶がうまく话せない吃音症は、症状の度合いに个人差があり、その原因や悪化要因もいろいろと考えられています。成人では精神障害、脳の障害などにより併発する场合もあります。

かつては単に紧张や不安による精神的なものと考えられていました。その后、ドーパミンやセロトニンなどの脳内の伝达物质の分泌异常が関与している可能性も指摘されてきました。が、それらの伝达物质がどのように影响しているのかはまだわかっていません。

原因が様々であれば対処方法も多様で复雑になります。実际、吃音の临床や治疗训练において、すべての吃音者に有効な対処法は见出されていません。极端に言えば、10人いれば10の対処が必要です。したがって、一人一人と向き合い、その症状の特徴を考虑し、有効な手立てを见出していく必要があります。

「ただ、一人一人违うと言っても、吃音という症状には共通する基盘が、一つではないにしても、あると考えています。そこに研究の行く先も见えてくるわけです。基础研究ですから、すぐに治疗に使えるとか、薬が开発されるというわけではありませんが、非常に大事な研究をしているとの思いでやっています」

と、佐藤先生は五里雾中を歩みながらも、根気强く研究に取り组んでいます。

対処法の一つに、音声トレーニングによるリハビリがあります。佐藤先生もリハビリセンターの先生と情报交换を行いながら、さらに研究范囲を広めながら深めています。

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佐藤 裕 (さとう ゆたか)のプロフィール

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  • 大学院社会产业理工学研究部
  • 心理学分野(社会総合科学域)教授

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[取材] 168号(平成29年7月号より)

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