オーラルケアから全身の健康を歯周病治疗が糖尿病にも効果

口腔组织は、食べる、话すなど多くの机能をもっていますが、感染や外伤など侵袭を受けやすく、多くの细菌が存在している组织でもあります。
歯周病は、歯のまわりを构成する组织(歯肉、歯根膜、歯槽骨、セメント质)に、细菌が感染して炎症が起こり歯周组织が破壊される病気の総称です。歯周病は歯肉炎と歯周炎に大别され、炎症が歯肉に限局している场合を歯肉炎、歯周ポケットが形成され炎症が歯槽骨まで及ぶ场合を歯周炎と呼びます。発症や进行の度合いに个人差がありますが、ギネスブックでは、その感染者は人类史上最も多いと言われています。
歯周病は口腔内局所の病気ととられがちですが、近年の研究で、多くの全身の病気と歯周病との関连性が指摘されています。例えば肺炎などの呼吸器系疾患、心筋梗塞などの心疾患、糖尿病、低体重児出产などと深い関係があるというのです。
糖尿病による死亡率全国ワーストワンの徳岛ですが、糖尿病は神経や血管の障害、免疫力の低下などにより、様々な合併症を引き起こします。糖尿病の患者さんは歯周病にもかかりやすく悪化しやすいことが、かなり以前から知られていましたが、永田先生は糖尿病と歯周病が相互に影响し合っていることに関して、糖尿病患者さんでは歯周病の症状が激しいことに着目。その诊断指标を见いだすことによって、糖尿病関连歯周炎の早期発见、早期治疗に贡献できるプロジェクトに取り组んでいます。
「糖尿病の患者さんに歯周病の予防や治疗の重要性と必要性を诉えていくことが大切です」と言う永田先生の教室では、临床诊断研究においては、糖尿病対策センター、薬学部などの学内组织や市中の病院(川岛病院、徳岛逓信病院)と共同研究を行い、また基础的研究においては、ミネソタ大学をはじめ国内の大学や公司と连携して研究を进めています。
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歯周病の検査では、歯周ポケットの深さを測定したり、レントゲン写真で歯槽骨の状態を診断したりします。歯周ポケットとは、炎症によって歯と歯肉の境界部の組織が破壊されてできる深い溝のことです。健康な人では約1?2mm 程ですが、歯周病にかかると、この溝はどんどん深くなり、3?4mm 以上で病的な歯周ポケットになります。40代以上の人では、半数を超える人が歯周ポケットなど何らかの歯周病の所見をもつと言われています。
歯周病の原因は歯に付着するプラーク(歯垢)です。このプラークがバイオフィルム(細菌がネバネバになって取りにくい固まりとなった状態) となって歯周ポケットに定着し、細菌が歯周組織の炎症を慢性的に持続させた結果、徐々に(人によっては急激に)歯周組織が破壊されます。歯周病を予防するためには、日々の丁寧なオーラルケアを継続し、プラークを除去することがきわめて重要です。
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永田先生は、昨年4月に日本歯周病学会の理事长に就任し、歯周病と多くの病気との関连性や治疗の大切さについて、全国的に启発活动を展开されています。
日本歯周病学会のホームページでは、
「近年、歯周病は単に口腔内の一疾患にとどまらず、全身の健康と密接に関连した病気であることが明らかにされています。たとえば、歯周病は糖尿病の増悪因子の一つであり、歯周病を治疗することによって血糖値が改善することは学术的根拠のある事実として认められています」と力説されています。
永田先生の研究室では、患者さんの歯周组织から採取した歯肉沟渗出液という微量の组织液中に含まれるカルプロテクチンおよびグリコアルブミンというタンパク质の量を测定することによって、糖尿病関连歯周炎の诊断研究を进めています。
「复雑で时间のかかるタンパク质検査のスリム化および临床现场での诊断の迅速化が、今后の课题のひとつです。患者さんの诊断と治疗に役立つ研究成果を出すために、迅速诊断キットの开発など公司との连携研究も进めています。歯周病をもつ患者さんで自分が糖尿病であることを自覚していない人も多く、これからは歯科の诊断で糖尿病が発见される可能性も多いにあります。」
今や生活习惯病の代表となった糖尿病。様々な角度からその予防?治疗の研究が进んでいますが、糖尿病が歯医者さんで、という発想はまだまだ知られていないように思います。今后の永田先生の研究が大きな「舵取り」となるのではないでしょうか。

- 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部
- 再生修復医歯学部门
- 顎口腔病态制御学讲座
- 歯周歯内治療学分野(歯学系) 教授
- 1978年?? 九州大学歯学部卒業
- 1979年?? 徳岛大学歯学部附属病院 助手
- 1986年?? 徳岛大学歯学部附属病院 講師
- 1988年?? トロント大学歯学部 客員研究員
- 1995年?? 徳岛大学歯学部 教授
- 2004年?? 徳岛大学大学院
- ヘルスバイオサイエンス研究部 教授
- 2004年?? 徳岛大学 学長補佐
- 2007年?? 徳岛大学 歯学部長
- 2013年?? 日本歯周病学会 理事長
[取材] 154号(平成26年1月号より)
